既刊分 1 1941-1948

吉本隆明全集第1巻

1941-1948

第10回配本 2016/06/25


著者の原型はすべてここにある

第1巻には、壮大な思想の出発点を為す、戦前の府立化学工業学校時代、米沢工業学校時代、および敗戦直後の詩と散文を収める。
 『和楽路』創刊号に掲載された詩三篇「桜草」「後悔」「生きてゐる」と長編詩「(海の風に)」の初期形「(海はかはらぬ色で)」をはじめて収録する。

第10回配本既刊 2016/06/25
月報執筆者(順不同・敬称略)

吉本さんの三冊の本

石川九楊

あの頃

ハルノ宵子

ISBN 978-4-7949-7101-2 C0395
価格 定価6,930円
(本体6,300円+税10%)
判型・造本 A5判変型・上製
ページ数 572頁

1第1巻訂正・補記箇所 ■刊行後の訂正箇所です

四一二・6-7の間=一行アキとする。
四二九・6-7の間=行アキを詰める。
【第二巻解題七八五ページで訂正をしたが、その訂正の中に誤記が生じていた。】

四六八・2 神←街
【解題五五五ページの文面はそのままにして、本文を訂正する。後年の赤字入れよりも、初出を生かす方が妥当という判断に変更した】

五二二・下20-23 [行頭(勁草書房刊)、」の後] 文庫版『初期ノート』(二〇〇六年七月二〇日、光文社文庫、光文社刊)に再録された。「「哲」の歌」、「くものいと」、「うら盆」、「冬」は『吉本隆明全詩集』(二〇〇三年七月二五日、思潮社刊)にも再録された、
【詩とエッセイの再録の区別がされていなかったために訂正し、記載の順序を改めた。】

五三六・上9 「背乘」と旧字でガリが←「背乗」とガリが
【旧字のガリであったために字画が多く、「棄」と見違えられたものと思われる。】

五三五・上13 仏教的←宗教的
【限定的にした方が妥当と思われる。】

五三六・下17 すべてを収めた。「宮沢賢治ノート(1)」、「宮沢賢治序叙草稿第四」、「宮沢賢治序叙草稿第五」、「宮沢賢治ノート(II)」の四冊である。←すべてを収めた。
【「すべてを収めた。」以降の記述で、ノートの表題と中の見出しが紛らわしいので最初に断っておく】

五三六・下19 昭和十八年一月から←昭和十七年十二月から。
五三八・上15 書かれた可能性もあると思われる。←書かれたと推測される。
【確定的には言えないと思われるので修正する。】

五四三・下13 なおもう一首は上記の「[さびしけれど]」であり、残りの二首は←なお残りの二首は
【四首の明細がわかりやすいように補う。】

【五四八ページの表のページ・行数表示の変更をする。】
表3行目 四二二・12←四二二・11
表4行目 四二二・13←四三二・12
表6行目 四二四・1←四二三・19、四二五・6←四二五・5
表7行目 四二五・7←四二五・6、四二六・14←四二六・13
表8行目 四二六・15←四二六・14
表9行目 四二八・1←四二七・20、四二九・7←四二九・6
【これらは先に記した本文四二一・6―7、四二九6―7の行アキの変更に伴うものである】

五五四・上8 「老白」と「観花」の二篇は著者の記憶によって「飢餓」と「花」の表題で『初期ノート』に収録され←「花」と「飢餓」の二篇は著者の記憶によって『初期ノート』に収録され、
五五四・上10 残りの一篇「哀辞」を含めて←残りの一篇「老白」を含めて
【本文にも目次にも間違いはないが、解題では正しい表題と『初期ノート』で記憶によって再現された表題とが入り混じって謝った記載になっているのを改めた。】

五五四・13 二月二日(推定)の川上春雄宛書簡(書簡番号29)←二月三日の川上春雄宛書簡
五五四・20 『吉本隆明全詩集』、文庫版『初期ノート』、『吉本隆明詩全集1』にも←『吉本隆明全詩集』、『吉本隆明詩全集1』にも
【文庫版『初期ノート』では正しい表題で三篇が収録されているので補う。】

五五五・上18〔四六八・2〕 神=[初]←街=初出に戻した。[以下同文ママ]
【判断を変更し、初出に戻す方が妥当と考えた。】
五五六・下20 『吉本隆明全著作集4』に再録された。「歎異鈔に就いて」は『<信>の構造 吉本隆明・全仏教論集成1944.5~1983.9』にも再録された。「歎異鈔に就いて」の副題に(以下同文ママ) 【再録の記載漏れを補った。】

補記(1)~(3)の考え方は

月報(編集部より)第1巻(第10回配本)(2016/06/25)

(#記述事項は発刊時のものです)

*次回の配本は第2巻を予定しております。発売は2016年9月です。

*吉本隆明さんの書簡を探しています。お持ちの読者の方がいらっしゃいましたら、封書の場合は、文面、封筒の表・裏、はがきの場合は、はがきの表・裏の複写をご提供いただければ幸いです。

初収録 桜草

初収録 後悔

初収録 生きてゐる

「哲」の歌

くものいと

うら盆

随想

相対性原理漫談(二)

孔丘と老耼


II


「呼子と北風」詩稿

  • 北風
  • 呼子
  • 岡本かの子へ(りんね)
  • フランス語回顧
  • 山の挿話
  • 悲観
  • ワタシノ歌
  • 悲哀のこもれる日に
  • とむらふの歌
  • アツツ島に散つた人達に
  • 轟く山

初収録 消息

巻頭言

無方針

朝貌

郷愁

山の挿話


草莽

  • 序詞
  • 謹悼義靖院衝天武列居士
  • 原子番号0番
  • 原子番号一番
  • 原子番号二番
  • 原子番号三番
  • 機械
  • 秋の花
  • かぶと山と虚妄列車
  • 銀河と東北
  • 撩乱と春
  • 無神論
  • 続呼子
  • 親鸞和讃
  • 背乗
  • 雲と風と鳶
  • 明暗
  • 草ふかき祈り
  • 帰命

序詞

哀しき人々

雲と花との告別

III

宮沢賢治ノート(Ⅰ)

  • 詩碑を訪れて
  • イギリス海岸の歌
  • 雲の信号
  • 「宮沢賢治と女性」雑考
  • セロ弾きのゴーシユ
  • やまなし
  • ざしき童子のはなし
  • よだかの星
  • 雁の童子
  • 風の又三郎
  • 農民芸術概論綱要評
  • [科学者の道]

宮沢賢治序叙草稿第四

  • 「孤独と風童」ほか
  • 宮沢賢治童話論
  • 四 地人時代後期

宮沢賢治序叙草稿第五

  • 続四雑録

宮沢賢治ノート(Ⅱ)

  • 宮沢賢治の倫理について
  • 宮沢賢治の系譜について
  • 異常感覚感の由来について
  • 宮沢詩学の解析について
  • 深淵の思ひ
  • 或る孤高の生涯
  • 創造と宿命
  • 孤独と神秘とユーモア
  • 再び宮沢賢治の系譜について
  • 宮沢賢治の散文について
  • [さびしけれど]
  • 無門関研究

IV

[しんしんと]


詩稿Ⅳ

  • 大樹
  • 老工夫
  • 旅唱
  • 童子像
  • 童子像(Traité de la porte étroite)
  • 夜番
  • 麦熟期
  • 夜番
  • 夜番
  • 夜番
  • 永訣(岡田昇君の霊に)
  • 赤い合羽
  • 降誕
  • 夜番
  • 夜番
  • 幼年
  • 劇場
  • 黄樹
  • レモン
  • 恋譜連抄
  • 走れわが馬
  • 虚空

英文日記帳詩稿

  • かなしきいこひに
  • またのいこひに
  • 晩秋
  • 哀歌
  • 卑心
  • 河原
  • 苦行
  • 寂しき日に
  • 高地
  • 吹く風の秋のごとくに
  • 石碑
  • 人間
  • 告別
  • 氷雨幻想
  • 風雅
  • 在家
  • 宗祖
  • ぼんやりと
  • 黄昏に
  • 初収録 (海はかはらぬ色で)
  • 白日の旅から
  • 暁雲から
  • (にぶい陽の耀きが洩れて)

V

異神

詩三章

  • 老白
  • 観花
  • 哀辞
  • 『時禱』詩篇
  • 習作四(宝塔)
  • 習作五(風笛)――宗教的なる現実――
  • 習作七(我莩地域)
  • 習作九(挽歌)――喪はれたるわがギリシヤのために――
  • 習作十四(所惑)
  • 習作十五(夕日と夕雲の詩)
  • 習作廿四(米沢市)
  • 童子像――無門関私釈――
  • 習作四十三(愛歓)
  • 習作五十(河原)
  • 習作五十一(松川幻想)

『時禱』創刊の辞・後記

巡礼歌

VI

伊勢物語論 I

伊勢物語論 II

歎異鈔に就いて

『季節』創刊の辞・後記

姉の死など


解題(間宮幹彦)

「初収録」表示について

初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録

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