2020.1/21刊行 21 1984-1987

吉本隆明全集第21巻

1984-1987


「野生時代」の連作詩を組み替えてなった長編詩『記号の森の伝説歌』、柳田の新しい像を作り上げようと試みた「柳田国男論」、そして長い年月をかけてまとめられた西行と良寛についての二つの長篇評論を収録する。単行本未収録7篇。

第22回配本 既刊 2020/01/21

月報執筆者(順不同・敬称略)

知識人嫌いの知識人

川本三郎

ご近所の吉本さん

石森洋

幻の機械

ハルノ宵子

ISBN 978-4-7949-7121-0 C0395
価格 定価7,920円
(本体7,200円+税10%)
判型・造本 A5判変型・上製
ページ数 760頁

21第21巻訂正・補記箇所 ■刊行後の訂正箇所です

七三〇・上・6 「『地下水道』の意慾」←「『地下水道』の意義」
七四七・下・13 思潮社刊←思潮社
補記(1)~(3)の考え方は

月報(編集部より)第21巻(第22回配本)(2020年1月)

(#記述事項は発刊時のものです)

(2020年1月)

第20巻 解題645ページの「表現機械としてのワープロ」の項の註を次のように修正しておきます。(#これと同じ内容を20巻ページにも掲載してあります。)

五四四・13 最終的にはつぎのようになった。=この詩は「『野性時代』連作詩篇15」の「ゆるやかな街」を原型として手直しされた。『記号の森の伝説歌』の「II 戯歌」の第三パートを指しているが、「最終的には」なおわずかな異動が生じた。

I

記号の森の伝説歌
 I 舟歌
 II 戯歌
 III 唱歌
 IV 俚歌
 V 叙景歌
 VI 比喩歌
 VII 演歌
 あとがき

II

柳田国男論
 体液の論理ーー序にかえてーー
 第I部 縦断する「白」
  1 海の流線の方位
  2 「白」の神の担い手
  3 「白」という言葉をめぐって
 第II部 動機・法社会・農
  1 動機の鏡
  2 動機の濃淡
  3 動機の根拠
  4 舞台の意味
  5 農
 第III部 旅人・巡回・遊行
  1 旅人とはなにか(1)
  2 旅人とはなにか(2)
  3 巡回と遊行(1)
  4 巡回と遊行(2)

III

西行論
I 僧形論
II 武門論
III 歌人論
  1 劇(I)
  2 劇(II)
  3 「心」と「世」
  4 「花」と「月」
 *
 西行の歌
 西行論について

良寛論
 序
 I 思想詩
 II 僧侶
 III 隠者
  1 自然のなかの自然
  2 自然のなかの生活
  3 自然のなかの倫理
  4 自然のなかの宗教
  5 書の自然性としての良寛
 註記

IV

室内楽
なぜタクシーに乗るのだろう
初収録 石川九楊論
初収録 必然の力を持った形ーー長次郎作 黒楽茶碗・銘「尼寺」ーー
エイズの伝播
『ゆきゆきて、神軍』その他
共同体の起源についての註
初収録 『寿歌西へ』について
初収録 現在について
最後の詩集[ 鮎川信夫 ]
初収録 心と身体の物語
葬儀をドラマ化するレポーターの勘違い
初収録 磯田光一の批評
『試行』の立場
悲しい不朽[ 島尾敏雄 ]
米沢の生活
初収録 わたしの地名挿話
情況への発言ーーひとの死、思想の死ーー[一九八七年一二月]


V

初収録 「東京物語」アンケート
初収録 執筆者コメント
初収録 トークを終えて

現存する最大の長距離ランナー[ 岡井隆 ]
初収録 北川透のイメージ
菅谷規矩雄

『夏を越した映画』註
『全集撰』第4巻のためのあとがき
『よろこばしい邂逅』あとがき
『全集撰』第6巻のためのあとがき
『超西欧的まで』あとがき
『全集撰』第5巻のためのあとがき
『吉本隆明全対談集1』あとがき
『試行』第六七号後記


解題(間宮幹彦)

「初収録」表示について

初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録

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