吉本隆明全集第32巻

1990-2001


長い時間をかけて連載された三冊の本『匂いを読む』『写生の物語』『食べものの話』
I部には、1990年から1996年にかけて発表された『匂いを読む』、1995年から1997年にかけて発表された『写生の物語』を、
II部には、1994年から2001年にかけて発表された『食べものの話』を収める。
いずれの連載も1997年8月の水難事故を間に挟んでいる。
Ⅲ部には、1998年から1999年にかけて発表されたエッセイ・評論を、
Ⅳ部には、同期間に発表された短文や後書きの類いを収録する。
第33回配本。

第33回配本 現時点最新刊 2023/09/25刊行

月報執筆者(順不同・敬称略)

託されたバトン

宇田川悟(作家)

ISBN 978-4-7949-7132-6 C0395
価格 定価7,150円
(本体6,500円+税10%)
判型・造本 A5判変型・上製
ページ数 528頁

月報(編集部より)第32巻(第33回配本)(2023年09月25日)

編集部より

【記載事項なし】


(#記述事項がある場合、内容は発刊時のものです)

I

匂いを読む


「匂ひ」という古語
いい匂いと嫌な匂い
香を聞く
匂いの病気
匂いの本性
匂い以前の匂い
匂いの描写
匂いと「こころ」
転移する匂い
匂いの起源
万葉集の匂い
古今集の匂い
正徹のばあい
『おもろさうし』のばあい
芥川龍之介のばあい
宗教の匂い
匂いの原義
漱石の証拠
西行歌のばあい
随筆の匂い
折口万葉の匂い
匂いと人種

写生の物語

起源以前のこと
明治は遠いか
遊びとしての『百人一首』
『神の仕事場』と『獻身』
短歌の新しい波1
短歌の新しい波2
短歌の新しい波3
短歌の新しい波4
私家集1
私家集2
私家集3
鷗・漱の短歌
『神の仕事場』の特性
明石海人の場合1
明石海人の場合2
「おふでさき」の世界
「おふでさき」の解体
賢治の短歌
中也と道造の短歌
法然歌
『草根集』の歌
江戸期の歌1
江戸期の歌2
江戸期の歌3
短歌の現在

II

食べものの話

好きときらいと
食べもののための記念碑
きらい・まずい
物食う姿勢
お米挿話
香辛料のこと
食べはじめたらとまらない食べもの
甘みということ
お酒の話
「ぬれせん」各種
猫のたべもの
味の話
即席カレーくらべ
フライドチキンとハムバーガー
まんじゅうとあんこ
お米について
西伊豆のづけ丼
酒のうえのこと
餃子のこと
一口カツ綺譚
駄菓子のこと
思い込み・思い入れ
平家の公達から
パンの詩
砒素入りカレー
海苔の話
健康食品と健康飲料
毒物挿話
梅酒考
すごい食べもの
味の雑談
畠荒しのエピソード
猫の食べもの・再び

III

新年雑事
私の好きな歌 初収録
行革最終案が出た――政治・社会・経済を読む12―― 初収録
あの頃二人は[奥野健男]
たけしへの手紙 初収録
そば開眼 初収録
不況か恐慌か――政治・社会・経済を読む13―― 初収録
短歌の謎 初収録
坂の上、坂の下
春の匂い
わたしの横光利一体験 初収録
不況と「リストラ」の話 初収録
交友を断つ決定的な〝その日〟 初収録[*解題より*鮎川信夫についての追悼文「別れの挨拶」とその解題参照(第20巻)]
日本文化の特質――断想風に―― 初収録
江藤淳氏を悼む
江藤淳記
江藤さんの特異な死 初収録
いつもそばに、本が
法然と親鸞

IV

私の好きな三島作品 初収録
『宮沢賢治 文語詩の森』 初収録
白川静伝説 初収録

自著への想い

『食べものの話』あとがき
『匂いを讀む』あとがき
『私の「戦争論」』まえがき
『親鸞〈決定版〉』あとがき
『食べもの探訪記』あとがき


解題(間宮幹彦)


「初収録」表示について

初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』&筑摩書房『吉本隆明(未収録)講演集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録
初収録 ・・・上記以外の初収録

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