吉本隆明全集第33巻(吉本隆明全集33)

1999-2001


第33巻は1999年と2001年に、吉本隆明が語ったことを整理してまとめた3冊の単行本と1冊の新書を収録。
すなわち『詩人・評論家・作家のための言語論』『僕なら言うぞ! ~世紀末ニッポンの正しい眺め方、つきあい方』『老いの幸福論』『今に生きる親鸞』の4冊である。第34回配本。

第34回配本 現時点最新刊 2023/12/26刊行

月報執筆者(順不同・敬称略)

吉本隆明からの示唆

夏石番矢(俳人)

地の特権性を解体し、傷を修復する

友常勉(近代日本思想史)

ISBN 978-4-7949-7133-3 C0395
価格 定価7,150円
(本体6,500円+税10%)
判型・造本 A5判変型・上製
ページ数 484頁

月報(編集部より)第33巻(第34回配本)(2023年12月26日)

編集部より

ハルノ宵子さんの本全集月報の連載をもとにした書籍『隆明だもの』が発売になりました。父、吉本隆明を題材にしたエッセイ、妹・吉本ばななとの対談などを新たに追加し、(2023年)12月15日から全国の書店で発売中です。(定価1700円+税)


(2023年12月26日 晶文社)

(#記述事項がある場合、内容は発刊時のものです)

I

詩人・評論家・作家のための言語論


1 言語以前のこと

内コミュニケーションを考える/胎児に文字を教える/眼を閉じたままでみえたぼく自身の体験/アイヌの歌にみられる胎内体験/言葉の異常と精神の異常は性質が似ている/内コミュニケーションの原型は一歳未満にできてしまう/出生で受ける大きなこころの傷/乳児にとって母親は全世界/内面を豊かにする育て方/よい母親とわるい母親/日本的育て方と家庭内暴力/理想的だった明治時代の親子関係/親子間の大きな世代的ギャップ/母親と家庭内暴力/太宰治と三島由紀夫の一歳未満のころ/母親がつくる物語の枠組み/理想的なよい母親の日本的育て方/三島由紀夫の出生の記憶/児童期・学童期の段階について問う/異常の兆候は中学生であらわれる/こころの宿命を越えて生きるということ

2 言葉の起源を考える

言葉の〈自己表出〉と〈指示表出〉/内臓にかかわる表現と感覚にかかわる表現/三木成夫さんの理論に言語論を対応させる/指示表出と自己表出を軸にした円/言葉の表情はさまざまに変わる/「早く起きて」と「午前五時に起きて」の違い/文学にとっての最後の問題/病気という概念と言葉の関係/固定観念が言葉の異常を生む/言葉の表現には「リビドー」が伴う/宮沢賢治の文学と自己表出/フロイトと言葉以前の言葉/未開原始の言葉を類推する/日本語の起源を考える/逆語序である琉球沖縄語/「腹黒い」という内臓語/民族語の特色が生まれる理由/日本の詩歌とメタファー

3 言語論からみた作品の世界

日本語の詩歌の最初の形式/片歌が最古の形式だという賀茂真淵の指摘/片歌から和歌へと移る道すじ/東歌は上句と下句が同じ構造をもつ/日本語の詩歌にしか起こらない〈虚喩〉/枕詞の最初のかたち/アイヌ語と枕詞/折口信夫と奈良朝以前の日本語/言語論を応用した大塚金之助の歌の理解/単調なようで複雑な転換がある作品/文学作品の価値は韻律・撰択・転換・喩で尽くせる/幻想的な描写を生むパラ・イメージの視点/決定的に分析し芸術価値を批評する/主題は作品の芸術価値と一義的なかかわりはない/日本と西欧の文学理論

あとがき


II

僕なら言うぞ!

ーー世紀末ニッポンの正しい眺め方、つきあい方ーー

1 就職難民でも、だいじょうぶ

2 リストラ時代の大誤算

3 「不況」をさらに深刻にする奴ら

4 サラリーマンを蝕(むしば)む
危ない常識

5 お役所がつぶれる日、日本が沈む日

6 不正、腐敗って、ひとくくりに言え
ないぜ

7 子どもを産んでも働きたい貴方へ

8 一夫一婦制がいいなんて、嘘だよ

9 学校は、万人にとって必要なとこ
ろじゃない

10 情報化社会が人間関係を冷たくする

11 人の心は「流行」を無視して生きて
はいけない

12 吉本隆明の戦争論

13 病気になっても入院しないほうが
いい理由

14 本当の「進歩」を教えよう

あとがき
文庫化によせて


老いの文化論


一章 こきざみの幸福に気づく
ーー超・高齢化社会への心構え


二章 知識より叡知が大事
ーー吉本隆明流・老年からの勉強法


  三章 家庭内離婚もいいかもしれない
ーー変容しつづける家族を生きる

四章 我が子の罪の償い方
ーー親の責任について考える


五章 老親問題も育児問題も一緒
ーー制度としての介護、実感としての介護


六章 ガタが来た体とつき合う
ーー老齢期に入ってからの健康法


七章 死を迎える心の準備なんてない
ーー死を語ることの無駄について


あとがき

新書化にあたってのあとがき


III

今に生きる親鸞


序章 親鸞との出会い

第一章 親鸞の生涯

第二章 親鸞の思想

第三章 親鸞の言葉

第四章 今に生きる親鸞

あとがき


解題(間宮幹彦)


「初収録」表示について

初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録&猫々堂刊『吉本隆明資料集』&筑摩書房『吉本隆明(未収録)講演集』に収録
初収録 ・・・本全集に初収録
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